魚にたまる有害物質では水銀が知られている。プランクトンを魚が食べ、更に大きな魚が小魚を食べる過程で濃縮され魚の体内では、海水中の濃度の360~600倍になるというものだ。
これに対し、放射能物質は魚の体内にはたまりにくい。ヨウ素は放射線が減るのが早く、セシウムやプルトニウムは魚のえらや尿から排出される。
水産総合研究センターは3月24日に千葉県銚子沖で捕獲したカタクチイワシから魚肉1キログラムあたり3ベクレルの放射性セシウムを検出した。日本近海の海産物の測定を約50年続けているなか、通常は殆んどセシウムは検出されない事から福島原発の事故の影響とみる。
但し食品の暫定規制値(1キログラムあたり500ベクレル)から見ればこれは極めて低い値です。